交通取締り改革
警察の交通取り締まりのあり方を見直そう!

→いきなり改革案を見る

1、鬱積(うっせき)する国民の不満

1、「当たり前」な交通違反
 市民が日常最も多く警察と接する機会の一つが交通取締りである。
交通取締りでは市民は取り締まられる側になる場合が多く、
また特定の不法者ではなく、弁護士や道路管理者など
一般に法的意識の高いと思われる人も、
当たり前のように「交通違反」を切られ、「当たり前」であるがゆえに
罪悪感も感じられていない。
 皆さんも周りを見渡して欲しい。
どのくらいの車が、制限速度を守っているのか?
私が調査した路線は0%であった。大阪の場合、ほとんどの車が
制限速度を15〜20キロ超過した速度で走っている。
実際、制限速度を守って走ることは危険でさえある。

 「危険で無いように」流れに乗って走っていると、
突然捕まる。あるいは、混雑していない時間帯に、
通常の流れどおり単独で走ると捕まる。
その「通常の流れ」は決して事故が起きるような
危険な速度ではない。・・・・・ことが、多すぎる。

2、規制は適正か
 本来、「危険防止」の為に作られた「規制」だが、
なぜか、「あまり危険でない」部分まで規制するようになっている。
 少なくとも、多くの人は公安委員会の定めた規制は、
「絶対守らなくてはならない」ほど、適正で、合理的な規制
とは認めていない。
 守られない規則や、守っても意味がない規則が放置されている
ことは、元国連事務次長の明石康さん精神学者の和田秀樹さん
はじめ多くの人が指摘し、問題としているところである。
そして、規制が妥当でないことは、警察だけが認めない、
公然の事実である。
 筆者は、1つの速度違反事件について、規制や取締りのあり方を
争点として否認したが、状況を詳しく勘案した検察は起訴しなかった。
筆者が制限速度を越えていたことを認めたのに、である。
 つまりこの事例では、検察官でさえ、規制や取締りのあり方側に、
事実上非を認めたのである。

3、取締りは公平か
 上記で、筆者が問題としたのは、通常100%の車が制限速度を
越えて走っている事実と、そのような状況を知っていながら
制限速度標識を増設するなど規制遵守を促進させることをせず、
それどころか取締り根拠である603m手前にあった最高制限速度
規制標識も木で隠れたのを放置したままであった。(忘れていたのでは
ないようだ。事実、当方が取締り現場責任者と大阪府警本部の両方に
指摘した後も、そのまま放置して再々取締っている。文書でも警告した
のに半年たってもそのままで、意図的に木で隠しているといえる。)
 また、実際捕まっているのは近所の主婦や、営業マンなど、
どちらかというとまだ安全な運転者で、暴走車は1台も見なかった。
それは、捕まえにくい車両は捕まえないからである。
「止まれ!」と旗を振りかざし、止まってくれる比較的善良な車を
捕まえ、突破する車に対する措置(パトカーで待機など)は、
何らとっていなかった。真剣勝負ではない。「つり」感覚である。

 実際、「運が悪かったと思って諦めて。ははは・・・」などと言われ、
「そんな問題か!」と憤ったメンバーもいる。「危険なことをしている」
から取締るのではなかったのか?上で、規制が妥当でないことは、
警察だけが認めないと書いたが、ここでは警察官も認めている。
違反者は「危険」なのでなく、「運が悪い」のだと。
違反者に対して「危ないやないか!」と腹が立つべきである。
腹も立たない違反者を気まぐれで取締っているので、こんなバカな
ことが言えるのだ。

 皆さんはパトカーが捕まっているのを見たことがありますか?
赤色灯をまわしていないときは、一般車と同じ扱いなので、
交通規制を守らないといけないのですが、よく違反しています。
速度違反、駐車違反は序の口、歩道乗り上げや、追い越し規制違反
して前の車をあおって(危険行為)、わざと速度を出させて
速度違反で捕まえる・・・ということもよく聞く。
まさに無法者だが、それらが交通違反で捕まったという話は
聞いたことがない。
 パトカーには特に規制を守って欲しいが、よく見るとあちこちで
違反しており、記録してゆくだけでも大変なほどである。

4、鬱積する国民の不満
 警察は、自分自身も守れない交通規制を、押し付ける。
その規制は適正でなく、取締りも公平でない。
これらに対する不満から、昭和42年と昭和61年に警察庁から
通達が出され、取締りのための取締りにならぬよう、など
「道路交通法の適正な運営」が要求されたが、
遵守されていない。
 
 規制に対する遵法精神について、
妥当な規制と公平な取締りが基本である。
しかし交通規制についてはどちらもできておらず、
善良な人ほど被害を受けるシステムになっている。
警察が見ていないところで違反するのが、要領の良い人
のような状態である。

 捕まっても納得できない所以である。
否認したり異議を申し立てないのは「面倒だから」である。
実際、筆者の場合、警察官は否認したら弁護士費用で
60万から70万はかかるでぇ。と脅していた。

交通取締りの基本原則
基本は・・・
「理に適った規則」
「漏れの無い処罰」
遵法精神の"車の両輪"である。
現在の交通取り締まりは「理に合わない(守れない)規則」と「運に左右される摘発・処罰」となっている。
似たような事例がある。

例えば禁酒法。確かに酒は飲みすぎると粗暴になったり死に至るので取締る意義はあるが、全面的な禁酒法を実施しても、市民生活に強いる無理が多く、徹底できない。
それどころか逆にマフィアが暗躍した。法の尊厳を傷つけた悪法として有名。(アメリカ1919年成立。1933年廃棄)

例えばヤミ市(やみいち)。配給では充分な品が回らない為、非公認の市をほとんどの国民が利用した。利用しなかった裁判官が餓死した。(日本1945〜49ごろ)

理に適っていない規則は、守るものがバカを見、徹底的に破る悪人が得をする。
現在の速度違反取締りも善良そうな一般市民ばかりが捕まっており、逆に百数十キロで突破するものや、始めからナンバープレートもついていない(見えない)車は取り逃がしている。

交通取り締まり改革案 その1
速度違反取締りにおける改革案

T欧米では常識となっている85パーセンタイル値(※1)に基づいて、
 @制限速度を見直す
 A道の構造や標識を変える
 上記@Aにより、最低85%の車が守れるようにする。

その上で

U@速度違反の摘発は全て機械で行う。(※2)
  (気まぐれにON,OFFせず、全時間帯常時監視し、全て記録、
   予め定めた基準以上は全て摘発)
 A警察の仕事は摘発された人間の検挙に徹する。



※1
統計学で、「常識的判断」の基準となる数値。これを元に米国では85パーセンタイル速度が「適切な規制を行うためのよい指標」となっている。→「合理性の無いニッポンの速度規制(85パーセンタイル速度について)」

※2
・このためには、機械は正確でなければならない。(誤作動に対しては取締り側に厳しい措置(過去1ヶ月を摘発無効など)が必要)
・機械で読み取れるように、きちんとナンバープレートをつけていない車には、厳しい措置で挑む。(即現場で強制整備、又は逮捕。など)

2018/11/29UP
交通取締り改革が
速度規制について警察庁が調査、
新方針を決定し見直しが行われました!!

これらの交通取締り改革については 平成16年7月に発生した個人の事案での 取締りへの検証、
対抗(大阪府への質問、検察での尋問。平成17年3月8日不起訴処分) と並行して
平成16年(2004年)からこのサイトを立ち上げ、同時に内閣府へも交通取締りのあるべき姿について
直接提案してきたところですが、
国の具体的なアクションとして警察庁は平成18年(2006年)から大きく動き始めました。
平成18〜20年度「規制速度決定のあり方に関する調査研究」
報告書(要旨 全文
この中では、提言してきた「85パーセンタイル」の考え方も明示されました! これを受けて
平成21年(2009年)10月改定「新たな速度規制基準」 が公布され
平成21〜24年度 速度規制の見直し が全国的に行われ、長年40km/hだった道が50km/hに
なるなど低すぎた制限の緩和が多くの場所で実現されました。
これは1960年代に定められて以来、約60年ぶりの快挙となりました。
下記PDFの2ページ参照。
http://protest.web-pbi.com/pinal2/evidence/h11.pdf
これは上記提言のTに相当します。

但し私の提言は制限速度のUP一辺倒ではなく、規制の市民感覚との乖離を減少させることを
求めていることを、ここで明記しておきます。
 

取締り・速度規制のあり方について
持続的な検討の方針が示されました!!
さらに上記提言のUに応じるように
警察庁で 「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会」
(国家公安委員長主催)が開催され 「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する提言」
が 平成25年12月26日付けでまとめられ提出されました。

平成30年11月現在、ompはまだまだ85パーセンタイルと大きく異なるところの方が多いように思います。
しかし、長年市民の声にそっぽを向いていた交通取締りが、活動結果(効果や国民の反応)を見て
次回の計画策定に反映させるというPlan→Do→Study→Act(→Pに戻る)サイクルの考え方や
誤解されている点や取締りの必要性などは国民への説明をしっかりするという方向性が示された点で、
今後にも対応しうる組織改革がなされたと思う。これが本当に守られるかが次の課題だと思う。
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h26/honbun/html/qt600000.html

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以下製作中。
 
 

3、なぜ、適正でないままなのか
 交通規制は、府県の公安委員会が定めることになっている。
大阪の場合、公安委員会は5名で大阪府全域を見ている。
そもそも5名で、府下全域の道路を見守れるのか?
しかも公安委員会にとって交通規制決定業務は仕事のごく一部で
本来の仕事は府県民の意志を警察に伝え、管理することである。
実際には警察運営の基本方針や施策、事件や事故、災害に対する
具体的取り組みの報告を受けて、公安委員会の意思決定をして
警察の業務運営に反映させるということで、
付随する事務仕事で自動車の運転免許、風俗営業・銃砲刀剣類等の
許可や取り消し、交通規制等の事務をしているという。
 しかし、実際にこれらを5名ですることは不可能で、
事実上警察官がそれらの執務に当たっている。
 また、免許停止など事実上警察が行った公安委員会の業務に関する
不服申し立ては、ことごとく却下または棄却の判断が下され、
残念ながら警察の追認機関となっているようである。
(2005年3月29日現在。各資料より筆者の判断)

 民意を活かすべく設置された公安委員会は、委員の資質に関わらず、
業務の多さゆえ機能不全となり、いきおい、規制は警察の意のままとなる。

この時点で、法的なフォローアップの理想は崩れている。

4、

府下一様に、守ることの出来ない規制が多数放置されていることは、
人数の問題ではなく、委員の資質か、観点の問題だと
ある。
 

 だから、法的意識が低い高いに関わらず

 しかし一方で、楽しい、あるいは便利な車が一転、
不注意で凶器になることも厳然とした事実であり、
だからこそ、交通ルールは定められている、はずなのである。

 
 あるいは一旦停止。電柱の陰に隠れて取締り、
完全に止まらず時速1キロが出ていたと取締る。
1m以上過ぎていたと取締る。
 有料道路上で後から迫られたので、走行車線に移り、
追い越させようとすると
 

 但し、欧米先進国の諸外国の現在の最新の交通違反の検挙件数と、
 

警察による、公正でない、「卑怯」と思われる取締りは多くの反感を買い、
また捕まった人も「運が悪かった」と反省しない。
むしろより凶悪な犯罪捜査などで協力者を失うことにつながっているとすれば、
警察官は頑張るほど自分の首を絞めることにつながることになり、
たいへん残念なことである。
 
 

2019年になっても、まだ、鹿児島県では「引っかけ」のような一旦停止取締り
が行われているようです。

引っかかった市民が「止まれ」の路上表示を求めても敢えて拒否し
市民側が費用負担を申し出ても県も拒否、裁判までしたのに
県、市、鹿児島県警は一体となって拒否を通しました。
そして市民側が民有地でその事実を公表しているというありさま。
この内容は複数の新聞でも取り上げられました。

「違反者が多い」という交差点。そこまでして「止まれ」と表示しない
理由は何でしょう?
2020/02/27記
 
 

と解決法

私は安全運転を続けてきましたが、常々「この制限速度は守れない」等と規制に
ついて疑問を感じてきました。
昨年7月、警察の悪質な取り締まり(ねずみ捕り)に遭ったのを機に、
たかだか1万5千円の反則金を払わず、問題を投げかけることとしました。

悪質な取締りというのは、
この道路では常時100%の車が守れていない、横断歩行者がいない
高速で走れる道なのに、40キロ制限で、最高制限速度標識も緑で隠れたまま。
道路標示は有ったが、一番過失を起こしやすいところで隠れて取締り。
また、標識が緑で隠れている事を現場で指摘しても意に介さず、そのまま放置して
その後何度と無く取締りを行っている様子から、「守らせる気の無い」「点数稼ぎの為の取締り」
であることは誰の目にも明らかです。

警察のこの姿勢は1967年(8/1)、1986年(10/21)の警察庁通達やその審議の
衆参委員会での決議違反にもなります。(同じ周期だと今年が再々通達の時期)
正直私個人はどうでもいいのですが、例えば正式裁判で無罪になるなどがなければ、
何ら改善されないと想い、損や精神的苦痛をこらえて「取締り姿勢を否認」しているのです。

精神学者・和田秀樹氏は産経新聞正論で昨年4月2日「守れぬ規制と気まぐれな取締りは
遵法精神を阻害する」と指摘し、
本年1月24日日経新聞には元国連の明石康氏も「規則の手直しを怠るな」として
同様の指摘をされています。
原田義男衆議院議員の「踏切規制見直し」論議も同系の話です。

しかしただ守れるように緩和することだけではダメで、
現在の「国民が違反をすれば警察が評価されるシステム」こそ改めないと
いけないと思います。「違反者を減らす」という警察のあるべき姿に戻す為、
評価システムの改革が必要と思います。

つまり
@規制を守れるものにする
のと同時に、
A違反車は機械で自動的に全て摘発
(警察は検挙のみが仕事)
Bこのためナンバープレートの不備車は厳しく対処。
(公道を走行できなくするなど)

とし、摘発数のうち、何割が検挙できるか で評価し、
あわせて摘発数がどれだけ低下した かで評価できると思います。

みんなが守るようになれば、その労力を他の犯罪(増加するひったくり、詐欺)に回せば
いいのです。やることはたくさんあるのに交通違反についてはマッチポンプで
一向に減らないので、外国人やストーカー、児童狙いなど多様化、増加する犯罪への対応
ができていません。国民のニーズに応えられるよう、機構改革が急務です。

大阪まちプロデュース・交通取締りについて
http://www.yamane-e.com/omp-torishimari.html

取締り状況は(一般者の走行状況は別途ビデオに撮ってあります)
http://www.yamane-e.com/omp-torishimari-genba.htm

ノルマを問題にするサイト「自遊人・交通取締りについて」
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/m-gto/myweb11_015.htm

警察に関する市民の感情のサイト
http://web-pbi.com/cgi-local/domestic/osaka/msgenq.cgi?view=all
欧米での基準。85パーセンタイル速度について
http://www.web-pbi.com/speed2.htm
このPBIのサイトは世界の情勢をよく研究され豊富な情報が載っています。
 

大阪まちプロデュース
山根秀宣