活動趣旨

「戦後産業の7割は、大阪、関西が発祥で、東京発は1割に満たない」
スーパー、インスタントラーメン、プレハブ住宅、カラオケ・・・
戦後だけではない。
ニューヨーク・ブロードウェイのメトロポリタン劇場はじめ、
世界の劇場の「回り舞台」は大阪・道頓堀が発祥(江戸期。並木正三)である。
世界の金融市場で取り入れられている先物取引のシステムは、
大阪・堂島が発祥(江戸期。米会所)だ。

天下を統一した豊臣秀吉は最高の要所として大坂城と町を築き、
江戸期は鎖国の中でも世界最先端の文化・科学・経済システムを発信し、
明治維新にあっては薩長の政治を実現する文化・科学・経済の知恵を
大阪・適塾輩出者(福沢諭吉など)がサポートし、
戦前戦後の主力産業(繊維業)として外貨を稼いだ
(統括組織を東京に作ってから日本繊維業は衰退するが)。

・・・それが、ここ何十年か「地盤沈下」と言われている。
確かに経済指標で見ると明らかだ。

しかし本当にそうだろうか?
ノーベル賞の田中氏は畿内の一民間企業の研究者である。
国家的プロジェクトなんかでない、民間の中に世界最先端がある。
不動産仲介業界の「広告料」は法を越えて大阪から広まり日本中に定着した。

東京の理解や把握を超越した、新しい発想は常に産まれ続けている。
「大阪・関西の地盤沈下」―――それは
大阪や近畿自身が、そして日本がその能力を活用できていないだけではないか。

大阪・近畿の何が良いのかといった点を明らかにして、
良い点を活かせない問題を白日の下に晒し、
問題を解消し、長所を活かす提言をしてゆこうと思う。

為政者でもなく、供給者でもない、生活者の声を直接出せる
インターネットの時代になったことは、ちょうど良い一つのチャンス
と思えるからだ。

2006.3.27                  
大阪まちプロデュース 主宰 山根 秀宣
(2019.2関西を畿内、近畿に修正)

「大阪まちプロデュース」は
大阪・近畿各地に元から有る魅力を活かして
大阪・近畿のまちづくりを考えるもので、
研究、提言、企画などを行っています。

大阪は何十年も前から「地盤沈下」とよく言われますが、
優れているところは今でもたくさん有ります。
ただ、大阪人の性格―――自慢話を嫌い、自分を落としてでも笑いを取りたがる性格―――や
東京をあこがれさせる情報の相対的な多さ(実は同内容だったりするが)で
大阪・近畿の良さが全国や世界に知られる機会が非常に限られているのが現実です。

この状態は、大阪・畿内のみならず、東京以外の全国の地域の人にとって
「どうせ東京にはかなわない」とか「東京に行かなければ何もできない」といった閉塞感につながり
その結果惹き起こされる地方の人口・文化の過疎化・廃退は、美しかった日本の荒廃にもつながっています。

幸い、インターネットという市民サイドの情報装置ができました。
自分たちの視点で情報が発信できます。
各地は自己の努力で魅力的な情報をアピールすべきと思います。
そのひとつとして、まず大阪・近畿は「大阪まちプロデュース」が発信したいと考えています。

また、そうすることによって地域の魅力が多くの人に認識されれば、それを活かしたまちづくりに道は開かれ、
そうしたまちづくりは、理に適(かな)っているため、無駄遣いも少ないと思います。

そこで
・大阪・近畿の魅力のアピールを通じてみんなが「誇り」をもてるようにすること
・大阪・近畿の魅力を活かした、無駄遣いの無い合理的なまちづくりをすること
を目指しています。

2003.12.2                  
大阪まちプロデュース 主宰 山根 秀宣
(2019.2関西を畿内、近畿に修正)



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