今回の流れを振り返り、「何が役立ったか」を検証しておきます。
あくまで山根の視点です。
思えば藤本英子先生が
行政の中では「通せる」との回答出ず、市民側から何とかできないか
と問題を投げかけてくれたのが始まり。
これで「具体的な話」に入ってゆくことができた。
その後すぐ、
道頓堀川に船を浮かべて現地調査を行ったのは、完全に正解でした。
私の中にも「専門家が通せないと判断したからには、本当に無理かも
知れない」という思いもあった。ところが、実際現場にゆくと
予想以上に広い空間(幅9m)があり、ルート確保に確信的な自信を得た。
命懸け!?(道頓堀川に落ちて水飲んだら本当にヤバイらしい)で
正確な桁下高を計る。今でも忘れない216cm。
しかしこのとき、具体的なルートを想定しておけばもっと良かった。
(底の構造はわからぬままだが)
川岸をきた低い方の通路が、橋脚突き当たり部分から川外側へ折れ曲がる
通路の幅として、既存護岸の終端と橋脚との距離を計っておけば良かった。
あとで役立ったのは、吉田さんの記録写真だった。適当な距離が有ることが
写っていた。写真を元に再度現地に行って橋上から凡そのクリアランスを確認した。
その後クンナさんの店では以前振興策を提案した「とんぼりウォーク
振興会」(元地権者会)の方々と再会、他の町会・商店会の代表者も含め
皆さんが「通したい」という思いで一致していたのが、大きなポイントでした。
クンナさんの店での「地元の総意」確認で俄然元気が出た。
(大阪のまちづくりの歴史は有能な活動者が地元の分裂でハシゴを外される
歴史でもあります。「地元の総意」は滅多に得難い力の源泉です。)
5月10日市の地元説明会に出席しました。水都の会からは藤井さんも藤本さんも
都合悪く、山根だけが出席した。
早々に集まっていた40名あまりの中に、遅く来たのに中心メンバーの席に
座らせていただいた。
市は2案もって来ていた。
1案は「側面図」と称して橋下には無い護岸を橋の断面と重ねて描き、
「通る所が無い」との説明。
現場を見ているのですぐに、「これはおかしい」と反論。
すると「はい、護岸はここにありません。奥ですから、このルートは
通せます」とのたまう。・・・・・ん?
第2案を出してきた。(最初からわかっていて第1案を出したのだ!)
ところが第2案は橋下のルートを直線で伸ばし、護岸を削るルートであった。
「ですが、護岸は削れませんので、これもできず、従って橋下を通るルートは
不可能です」と説明する。(なんでできない護岸掘削を検討するのか?)
だんだん腹が立ってきた。要するにできないための説明ではないか!
通すための努力がまったく感じられない。
とうとうキレてしまった。もう「水都の会」の面目も何も忘れて。。。
(いつもニコニコして馬鹿正直に忍耐しているが、実は、ompは
時々キレる。行政がやるべきことをやっていないとき、
ずるい人、横着な人を見たとき、、、など。こんなときはキレることが
問題解決につながることも多いが、計算だけで怒れるものではない。)
「橋梁など大阪の土木は世界最高の技術といわれるが、
これだけ地元が一致して「通して欲しい」と思っているのに、
ルートも充分検討しないまま「できない」と回答するのは、
地元にとっては、大阪市の土木は世界最低の技術だ!」
下見の際、道頓堀橋の橋脚と護岸の間から小舟を入れた。
足場が邪魔して狭かったけど橋脚と護岸は有る程度離れていたはず。
それならここを通れば川の中央寄りを来たデッキが、橋の所では
橋脚の外側にゆけるはず。それを指摘しルートを提案した。
「そこは、通れると思います。」
いや、なんでこれぐらいのことを検討してないのか?
後からわかるのだが、市の本庁の職員には仕事が多すぎて、
1地区の事案を、充分に検討できる時間がないのだと思う。
説明会後、市の方と話したが
「私たちも通したいんです」という。
では背景に「通させない圧力」が有るのだろうか?
提案したルートに基づき、市が次回まで「通す」試案を検討することに。
その後、「警察とか防犯関係が通したくなさそう」
との話を聞く。私は自分たちがゲリラ的に船を出し、自由に
橋脚の空間に入れた事例をネタに「人が入れない空間を
放置する方が危険」という具体例を、都度都度反論した。
空堀にもそういう例があった。
7月5日。当初予定よりずいぶん遅れて次の説明会が
あった。
しかしこの際は市から「通す」試案は出なかった。
提案したルートで、通路を造るには、その基礎工事の際、工事エリア
から水を排除しないとならないが、ここに水が入らないように
するのが、極めて困難だという。
ここをドライにできなければ通路は造れないように聞こえたので、
「手法は基礎杭方式に限る必要はない。
今回は歩道の高さクリアランスの建築限界が2.5mと言うことで、
通路は水面下になる。当然水が入らぬよう枠を作るから浮力が
有るはずだ。9m幅で44.7mの長さで50cmの水が排出されるので
それぐらいの浮力が発生する。そんな発想でできないか。」
こんな例も出した。
「沈埋工法ってすごいですよね。あらかじめコンクリートのハコを作って
海中に沈めてつなげて、最後に水を抜いたら海底トンネルのできあがり。
そんなやり方で施工現場の狭さと水を克服できないか」
できない、とは言わなかった。
しかし同時に「いつまでもズルズル延ばす気はないが、検討にもうしばらく
時間が欲しい」という。地元のみなさんも「前向きに考えてもらえるなら・・・」
と誰も文句は言わなかった。
私が、「待った挙げ句、時間切れだからできないと言われても困るが」と
言うと課長代理は即座に「時間切れだからできません、とは言いません」
と言い切った。ひとつの退路を断った。立派だった。
その後「時間切れ」でない理由で通れなくなる可能性を心配し、恐れた。
8月30日会場が変更になったことを知らず、遅れて参加。
配られた資料に3案が有った。
基礎杭形式、盛土形式、浮桟橋形式で、検討され
工法、地下鉄等の安定性や与える影響、止水構造、沿川橋詰建物との関係
防犯、などの観点から、一部に不安を残しつつ「浮桟橋形式」が施工可能
という検討結果であった。
やったーーーーーーーーーーーーー!
前回提案した浮体工法と沈埋工法の折衷案のような工法だった。
ようこんな工法考えたなぁ。と思った。
やはり、本当にやったらすごいのは市の担当者です。
地元説明会で「やれる」と言ったら撤回は困難だから、
保守的になって当たり前。正直、私もこんな工法でできるのか
心配な面さえある。
でもまだ課題も有るのです。
1,アンダーパスには階段で95cm下りるのです。車椅子で通れるようにしたい。
これには、今より手前からスロープで下がってゆく必要がありますが、
市の基準の勾配8%で高さ2.5mを確保するにはかなり下がらねばならず、
上段の敷地が削られるため地元の納得が必要です。
2,アンダーパスが狭い。幅3m。空間が幅9mなのでもったいない。
但し滞留人口など増やしたくない意向は有るかも。出口は幅2mになるので
この幅は広げても避難時に危険かも知れない。
3,退屈である。約45mのアンダーパスは橋の下の空間。
ここの演出や利用法を考えないと、鉄道下の地下道の用になる。
幸い、幅6mが余るので、水面として残るなら水中ライトでも・・・
4,藤本さんが問題にしていた御堂筋からリバーウォークまでの
スロープ自体およびそのデザイン。橋から川面が見えにくくなるとの指摘。
解決策は見つかっていない。
と言うより、アンダーパスでがんばったから、これだけはさせて欲しい、
と行ってきている。
そのほかにも有ると思いますが、以上私が言えるご報告でした。
この交渉は私のompの履歴にも加えさせてもらいました。
今回は終始「通す」という意志で地元が団結していました。
これから各論に入ると意見が割れることもあるでしょう。
これからが正念場です。
上記はじめ克服すべき課題について知恵を結集して、すばらしい
リバーウォークにしましょー!